センセイと私の不可思議恋愛
2時間目
青山VS緑川
青山と緑川は対照的な2人。
外見的にも、性格的にも・・・・・・
で、人気の面でも。
「やっぱり青山人気はすごいな」
「ハヤテ倶楽部っていうファンクラブがあるらしいで」
昼休み、廊下に集まる女子達を見ながら私と瑠美はお菓子をつまむ。
「姫華ちゃんなら、勝てるよな」
「当たり前やん。青山ファンの子見てよ。全然かわいくないし」
「せやな。姫華ちゃんが一番かわいい。てか、学年でも一番かわいいもんな」
隣のクラスの姫華ちゃんとはお弁当は一緒に食べられへん。
姫華ちゃんを昼休みのおやつタイムにお誘いしたい気持ちはあるけど、姫華ちゃんは姫華ちゃんで同じクラスの友達も作らんとあかん。
もちろん、あのかわいさやからすぐにいっぱい友達はできたみたい。
それに、男子からも超注目されてる。
「みんなのものって感じで寂しいな」
私がそう呟くと、瑠美もうなづいた。
「わかる。その気持ち。うちらの姫華ちゃんやのにな」
訳のわからん独占欲に苦しめられる私達。
そういう私達も、同じクラスに友達ができた。
「お菓子、今日は何?」
昨日の委員決めで、クラス委員になったしっかり者の安西聡美。【アンザイサトミ】
「今日はチョコやで」
「萌は、お菓子好きやな~」
すっかりクラスのみんなとも仲良くなった。
もう入学して1週間以上が過ぎた。