センセイと私の不可思議恋愛

おかしなデート




初デートをしてから、次のデートはどこへ行きたいかってずっと考えてたけど、答えは出ず。



行きたい場所はいっぱいあるけど、それが“今”行きたい場所ではない気がした。




正式に彼女になってから･･････行きたい場所やもん。



遊園地とか映画とか、カップルっぽいデートは、うちらには早い。


それに、いちおう相手は中学の先生。


堂々とデートするってわけにもいかん。


公立中学やから、この辺りでは黒岩の顔は有名やし。




今日も綺麗な空。


太陽のキラキラした光が、めっちゃキュンってする。





「これ、萌ちゃんの理想のデートなん？」


「う･･････」



まだ萌ちゃんって呼ばれることに慣れてない私。




「理想かどうかわからんけど･･････」



「俺としては、女子高生っぽい場所を覚悟しててんけど」




隣にいる黒岩は、大きく息を吸い込んで、気持ち良さそうに深呼吸した。





< 61 / 305 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop