センセイと私の不可思議恋愛
サッカー部のマネージャーって道もあったけど、私は自分がやりたい派やから、マネージャーは向いてない。
しかも・・・・・・サッカー部顧問の彼氏(まだ彼氏じゃないけど)を持つ私としては、めっちゃええやん。
女子サッカー!!
3人の夢がふくらんだ。
その夜、黒岩に電話して、今日の提案を話してみた。
『萌ちゃん、めっちゃ好きやわ!!そういう前向きな姿、俺すごい好きやから応援するで』
黒岩のその言葉に、またまたやる気になる。
それから、3人で放課後集まって、情報収集が始まった。
新しい部活を作るには何が必要か、図書館で調べてみたり。
黒岩にもいろいろ聞いて、担任の桃谷先生にも相談した。
桃谷先生が、過去にハンドベル部を作ったことがある先輩を紹介してくれた。
3年の先輩の名前は、五十嵐里子【イガラシサトコ】
「超、美人じゃない?」
小声で瑠美に耳打ちするけどその声はちゃんと聞こえてて。
「いや~、かわいい後輩やわ。美人なんて言ってくれて」
ハンドベル部の部室に案内された私達3人は、きょろきょろと部室を見回す。
部室とは思えない綺麗な部屋で、香りも爽やか。