センセイと私の不可思議恋愛
青山の裏の顔
トントン。
英語室の部屋をノックした。
結構新しいこの高校の校舎の中でも、この英語室の扉は特別キレイに見えた。
このドアをドキドキしながらノックする女子高生が今までいっぱいおったんやろうなぁ。
青山も罪な男やぁ。
「もう一回ノックしてみる?」
返事がないので、そ~っとドアを開ける。
青山のブルーのカーディガンが椅子にかかってる。
「おらんのかな」
「ちょっと覗いてみよ~」
誰もいなさそうやから、青山の机の周りを観察・・・・・・
「ちょっと~、萌ちゃんも瑠美ちゃんも、あかんって!」
止める姫華ちゃんも、きょろきょろと視線は動いてる。
この前嗅いだ匂い。
青山の香水の匂いがする。