センセイと私の不可思議恋愛



「そうなんか・・・・・・そうか。女子のサッカー部か。それはおもしろいかもしれんな。でも、俺が顧問をできるかどうかは・・・・・・ちょっとな」




顔を見てるとわかる。




青山先生は、絶対に顧問を引き受けたいと思ってる。



でも、以前に問題になったことが気になってる。




複雑な表情の青山先生は、人差し指でおでこをポリポリとかいた。


うつむいた青山先生は、フーっと息を吐いて、考え込む。



「う~ん。顧問な・・・・・・」



「昔にトラブルになったことは聞きました。今回は絶対に大丈夫です。軽い気持ちで入ってきた部員には、退部してもらうくらいの気持ちでいます。私達は、本気でサッカーを愛してるし、青春をサッカーに捧げたいんです」



ちょっと大げさやったから、隣の瑠美が吹き出しそうになってる。



姫華ちゃんも、ちょっと苦笑い。



でも、青山は・・・・・・





「そんなに強い気持ちでおるんか。それは心強いな。顧問、できれば引き受けたい。校長先生に相談してみるよ。もし、俺が無理でも誰か他に顧問できそうな先生探すから。俺は、君たちのこと、応援するよ」





かっこいいだけじゃなかった。


ちゃんとした“先生”や。この人は。



黒岩と同じように、ちゃんと生徒のこと考えてくれてて、熱い人。






< 79 / 305 >

この作品をシェア

pagetop