センセイと私の不可思議恋愛
「そうなんか・・・・・・そうか。女子のサッカー部か。それはおもしろいかもしれんな。でも、俺が顧問をできるかどうかは・・・・・・ちょっとな」
顔を見てるとわかる。
青山先生は、絶対に顧問を引き受けたいと思ってる。
でも、以前に問題になったことが気になってる。
複雑な表情の青山先生は、人差し指でおでこをポリポリとかいた。
うつむいた青山先生は、フーっと息を吐いて、考え込む。
「う~ん。顧問な・・・・・・」
「昔にトラブルになったことは聞きました。今回は絶対に大丈夫です。軽い気持ちで入ってきた部員には、退部してもらうくらいの気持ちでいます。私達は、本気でサッカーを愛してるし、青春をサッカーに捧げたいんです」
ちょっと大げさやったから、隣の瑠美が吹き出しそうになってる。
姫華ちゃんも、ちょっと苦笑い。
でも、青山は・・・・・・
「そんなに強い気持ちでおるんか。それは心強いな。顧問、できれば引き受けたい。校長先生に相談してみるよ。もし、俺が無理でも誰か他に顧問できそうな先生探すから。俺は、君たちのこと、応援するよ」
かっこいいだけじゃなかった。
ちゃんとした“先生”や。この人は。
黒岩と同じように、ちゃんと生徒のこと考えてくれてて、熱い人。