センセイと私の不可思議恋愛
「青山先生、ありがとうございます」
「じゃあ、3人の名前とクラス書いて。後は、部員数がどれくらい集まりそうか、部活に使う場所はどこが希望か、考えておいて」
きっかけは、軽い気持ちやったかもしれん。
でも、今は・・・・・・嘘じゃなく、本気で“女子サッカー部”頑張りたい。
私達から始まる新しい部。
サッカーなんて、正直下手くそやし、ルールも知らんけど、やる気だけは本物やから。
「姫華・・・・・・君、姫華って名前なん?似合ってるな~」
うそ~~ん!!
青山!!
姫華ちゃんに話しかけた。
しかも・・・・・・“似合ってる”ってことは、姫華ちゃんはお姫様っぽいってことやよな。
やっぱり、青山から見ても、姫華ちゃんはかわいいんや~!!
「え、そんなことないです」
「いやいや、似合ってる。しかし、君がサッカーする姿は想像できんけどな。サッカーできるんか?」
確かに、姫華ちゃんとサッカーは、結びつかない。
「あまりサッカーの経験はないんですけど、好きです。サッカー部が作れたら、真剣に頑張りたいんです」
姫華ちゃんの熱い言葉に、青山は嬉しそうにうなづいた。
「そうかそうか。今年の1年生には期待できそうやな。自分達で新しい部を作ろうって思うなんて、ほんまにすごいよ。頑張ろうな」