センセイと私の不可思議恋愛
3時間目
サッカー部設立の壁
順調に進みそうに思われた“女子サッカー部設立への道”に、思わぬ壁が・・・・・・
「青山先生に顧問して欲しいから、作るんじゃないんですか?」
お願いに行った私達3人にそう言ったのは、原口先生という学年主任。
30代半ばくらいの年齢で、見た目はまあまあ綺麗やけど・・・・・・中身は、あかんやろ。
「違います」
「そうかな?今までもそういう子おったし」
完全にこの先生、頭ガチガチや。
もっと柔軟にせな、モテへんで~。
原口先生は、青山先生のこと男として意識してるんやろうな。
だから、そんな考えしか出てこーへんねん!!
「青山先生が、サッカー部出身やって聞いたからお願いしただけです。そんなに言うなら、原口先生が顧問してくれてもいいですけど」
思いっきり嫌みたっぷりにそう言った私を見て、瑠美は私の手を引っ張る。
瑠美の“まあまあ落ち着いて”ってサイン。
熱くなると止まらへんのが私の長所でもあり短所でもある。