センセイと私の不可思議恋愛
「私は・・・・・・無理やけど。でもねぇ、青山先生が顧問となると、他の部からも苦情が出るかもしれんし」
もうええっちゅうねん。
青山青山って、青山のことしか頭にないんかい!!
「顧問のことは置いといてください。別に誰が顧問でもいいんで!!」
声を荒げたのは、姫華ちゃんやった。
驚いたけど、またまた友情が深まった気がした。
「とにかく、女子サッカー部を作りたいんです!」
瑠美も続く。
「もし無理なんだったら、どうすればOKもらえるのか教えてください!」
私が最後にそう言って、職員室を飛び出した。
廊下を走る。
思いっきり・・・・・・
「あーーーー、ムッカつく!アイツ」
「ほんまに意味わからんわ~」
「あの先生、生徒に嫌われてるやろな~!まじで最悪や」
3人で大声で文句言いながら走る。
怒ってるけど、心の中のウキウキ感は高まってた。
だってさ。
何をやるにしても、困難ってのはつきもので。
簡単に成し遂げるよりも、達成感があると思うねん。
大きな壁やけど、うちら3人で絶対に乗り越えてみせる!!
「ぜ~~~~ったい、頑張ろうな!」
「こうなったら意地でも作ったるねん!」
「早速サッカーボール買いに行こ~」
3人でいるといつの間にか笑顔になってた。
ほんまに、ええ友達や。
この友情、絶対永遠に続く。
そう確信した。