センセイと私の不可思議恋愛
「くーーーろーーーいーーーわぁぁぁ!?!?」
そう。
私の愛しの黒岩陽太が、なぜかうちの高校の廊下を歩いてた。
スーツなんか着ちゃってて。
こうして、遠くから見る黒岩もまた素敵で。
「えっ!!あれが萌ちゃんの彼氏の黒岩??」
興奮しまくりの姫華ちゃん。
「う、うん」
彼氏じゃないけどって訂正するのも忘れるくらい驚いてる私。
「めっちゃかっこええやん。スラっとしてる~!スタイルいいね」
「え?そう?」
すっかり彼女気分の私。
窓を開けて、黒岩を呼ぼうとする瑠美。
「あ~あかんわ。聞こえるわけない。走るで!!」
「え?ええぇ?」
私達は、黒岩に向かって走り出した。