センセイと私の不可思議恋愛
なんかようわからんけど、めっちゃ泣きそうになった。
もう“先生してる黒岩”には会えんと思ってた。
学校の中で会えたことに感動してて。
「黒岩先生!!!ちょっとぉぉ!!何してんの?」
瑠美の大声に、黒岩は立ち止って、目をきょろきょろさせてる。
「お、おお。久しぶり」
「久しぶりじゃなくて!!なんで、先生がここにおんの?」
私は、恥ずかしくて・・・・・・ただただ黒岩をじっと見てた。
手もつないだ仲やのに、こんなことでめっちゃドキドキする。
「ちょっと、用事があってな。あ、もしかして、姫華ちゃん?」
姫華ちゃんに手を差し出した黒岩。
「あ、はい!!萌ちゃんにはいつもお世話になってます」
「こちらこそ、萌ちゃんがいつもお世話になってます。姫華ちゃんの噂はいつも聞いてるで。青山先生と頑張りやぁ~」
「ヒッッ!!なんでそれを・・・・・・!!」
ゆでだこ姫華ちゃんと握手する黒岩。
「で、大越の好きな緑川先生も、今日ちゃんと見てくるから」
「え~!!まじで?てか、黒岩先生、ほんまに何しに来たんよ」
「ふふふふ。内緒や内緒。んじゃ、もう時間やから行くで」