センセイと私の不可思議恋愛
しーんと静まりかえる廊下に、黒岩の声が響いた。
「その子達の気持ちを考えてください!!」
まさか・・・・・・
黒岩、私達3人の為に・・・・・・?
「ここで、はっきりした理由もなく反対したら、3年間どんな気持ちで過ごすと思います?せっかく入学してすぐに積極的に活動しようって頑張ってるのに」
黒岩は、私の話を聞いて・・・・・・抗議しに来てくれたん??
昨日の電話では、“反対する先生も必要や”なんて言ってたのに。
「僕もそう思います。彼女達の前向きな気持ちを尊重すべきだと思います」
その声は・・・・・・!!
青山颯!!
今は、どうやら“爽やか青山”みたいや。
「でも、校庭にはもう他の運動部がいっぱいで、空きはないんです」
教頭の声や。
確かに運動場は、いろんな部活で溢れてるけど。
「それは、これから検討していけばいいんじゃないですか」
と青山。
そうやそうやと、3人で目を合わせて頷いた。
「顧問のことが問題なんですか?」
青山はちょっと“裏青山”に変わりつつあるようや。
声が怒ってる。
「新しい部を作るっていうのはいろんな問題があります。顧問のこともそうですが、そう簡単に部を認めてしまうと他の生徒からもそういう声が出てくるかもしれません」
原口先生が口をはさむ。
「じゃあ聞きますけど、ここ数年でそういう声がどれくらいありました?」
お!!黒岩登場!!
いいぞいいぞ~!!