センセイと私の不可思議恋愛





「黒岩先生の言う通りです。中学では教師が生徒と一緒に頑張っていたと思うんです。高校に来て、もしもこのままサッカー部が作れんかったら、あの子達は残りの高校生活をとても悲しい気持ちで過ごすことになります。僕は、あの3人の純粋でまっすぐな目を見ました。あの目を見たら・・・・・・反対なんてできないと思います」




裏青山ではなく、爽やか青山先生のその言葉に、私達は胸が熱くなった。



いい先生に出会えた。


この高校に来て良かった。


ただのイケメンじゃない。


青山先生は、本当に素晴らしい先生なんだ。






「校庭に空きがないのなら、他にいくらでも場所はある。以前にも、市営グラウンドを借りたことありますし、別に男子サッカー部と合同で練習したって構いませんよ」




男子サッカー部の顧問、緑川純一郎の一言は、校長教頭、原口先生を黙らせた。





< 97 / 305 >

この作品をシェア

pagetop