センセイと私の不可思議恋愛





「今までにもそういう事例はあります。うちの中学のバスケ部に他の高校の生徒に来てもらって一緒に練習したり。そういう経験は中学生にも大切なんです。だから、今回のお話は、ぜひ・・・・・・いい方向へ向かって欲しいんです」




黒岩はそう言った後に、最後に一言良いですかと言った。





「大越と小阪は僕の教え子です。彼女達は、きっとこの高校をよりよくしてくれると思う。前向きで明るく、友達も多い。何より、学校がとても好きだと言ってます。そんな生徒を失望させるような決断をしないで頂きたい」





強い口調で黒岩はそう締めくくった。





誰も反論できるわけない。





黒岩の強い想いがみんなの心に届いたんだ。




教頭が、前向きに検討しますと言い、席を立った。






泣きそうや。



黒岩・・・・・・



やっぱ、大好きや。



先生として、めっちゃ好きや。





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