甘コイ。
(ああー
初キスが……)
何て思ってる場合じゃない!!
私は逃げる方法しかなく、近くにあったトイレに向かい逃げた。
すでに、もう1時間目の始まりのチャイムは鳴っている。
すごく心臓がバクバクいってる。
一回落ち着いてから、トイレを出た。
そしたら、もう階段のとこには先輩たちはいなかった。
(何で先輩はキスなんかしたんだろ……
今度また会ったら気まずいな)
移動教室に向かってると、旬と結城らしき2人が、私のとこに向かってくる。
「あ、旬!結城!」
「朱希ー
どしたの??」
さすがに、さっきのことは言えなかった……
「お腹痛くて、トイレ行ってたんだ」
くだらない嘘をついたら、2人は納得してくれて
「もう、授業始まってるのに、なかなか朱希来ないから先生が探してこいって言って俺たち、朱希のこと探してたんだぞ」
「ごめん、ごめん!!」
旬と結城には、ちゃんと謝った。