甘コイ。
私も小さく手を振り返した。
「朱希ちゃん、
ちょっとこっち来て!!」
嫌々ながらも、しょうがなく先輩のとこへ行った。
「あんさ、さっきはいきなりキスしちまってごめんね」
「え、あ、大丈夫です」
「朱希ちゃんの顔見たら、ついついキスしたくなってさ。
本当ごめん」
先輩は頭を下げた。
以外に悪い先輩ではないかも……!!?
「あ、頭なんて下げないで下さい。
本当大丈夫なんで」
「ありがと。
んでさ、まだ俺の名前とか知らないよね??」
確かに、まだ教えてもらってない……
学年も知りたい……
「はい」
「知りたい?」
「はい!
知りたいです」
私は、最高の笑みで言った。