こんぺいとう【短編集】
不自然なほど肌触りがいいシーツの中で目が覚めた。見慣れない光沢がある白の布。しかも、裸だし。
頭は割れそうに痛いし、起きたばかりなのに倦怠感が背中にのし掛かってくる。
「……ん、」
肩がビクリと跳ねた。
俺のとなり、布団にくるまっている“誰か”が寝返りを打ったのだ。まじか、最悪。
昨日は先輩に飲まされ過ぎて、途中から意識が吹っ飛んでる。
ここは多分、駅近くのいわゆるそう言うホテルだ。寝てんのは女だよな……どう考えても。