フレンズ


 手紙を読む手に力がこもる。



「ほんっと…バッカじゃないの…!?



 最後だなんて思うわけない!!




 
 …思うわけない…っ!」





 私は泣いていた。




 1人で、もういない人に文句を言いながら





 バカみたいに、泣きわめいていた。




 …ごめん、香織。



 だって、私は何も知らなかった。





 それが今、1番恥ずかしくて情けない…










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