永遠
あたしはチャイムが鳴って授業が始まってるにも関わらず、ずっと階段下に居た。
そしたら・・・
「光莉ー!?どこにいるのー??」
「おーい!光莉ー」
陽太と日和があたしを探してる。
「いねぇーな」
「どこに行ったんだろう・・・」
どうか・・・見つけないで・・・。
願った。
あたしは願った。
なのに・・・
「光莉!?」
陽太に見つけられた。
「こんなことろで何してんだよ」
あたしの腕を掴んで立たせようとした。
「・・・・」
あたしは何も言わない。
「・・・光莉?」
あたしの意味分からない行動に二人とも驚いてる。
「そうだ・・・丁度いいね」
「うん?」
「聞いてほしいことがあるの」
そしたら二人はあたしの隣に腰を下ろした。
「あのね・・・」
「『うん』」
「あたしに・・・・もう近づかないで」
「・・・・え?」
「なんの冗談だよ・・・」
ごめん。
二人ともごめん。
本当はもっといっぱい話したい。
こんな人たち初めてだった。
なのに・・・
「じゃあね・・・」
自分が酷いこと言ってるってわかってる。
でも・・・こうするしかない。
あたしは図書館で時間を待った。
放課後になれば自由だ。
もう・・・会うことはない。
あたしはチャイムが鳴る間ずっと寝てた。
わりと浅いほう。
だからチャイムが鳴った途端立ちだした。
「行くか・・・」
一瞬伸びてから立った。
そしたら―・・・
「どこに?」
後ろから声が聞こえて一瞬びくっとなった。
あたしは恐る恐る後ろを見た。
「・・陽太」
後ろには今会いたくない陽太の姿があった。



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