永遠

いつでも優実ちゃんの傍に居たから。
・・・あたしは何かできるんだろうか。
助けてあげたい。
でも・・・怖いよ。
だめだ・・・。
そんなこと思っちゃいけない。優実ちゃんの方が怖い目にあってるんだから。
あたしは勇気をだしていじめてる子達の所に行った。
「もう・・・やめてあげて」
あたしは言った。土下座までした。
そしたら「そこまでしないでよ。あんたは悪くないから」って言って「わかった。もうしないよ」って。
いい人だって思った。
こんなすんなりやめてくれるんだったらもっと早く言えばよかった。
あたしは「ありがとう」と言って優実ちゃんの所に走って行った。
「優実ちゃんー！もういじめないって！！よかったね」
あたしは優実ちゃんの腕を掴んだ。
優実ちゃんはあたしを見て、
「そう。よかった。・・・触らないでっ！」
優実ちゃんは突然あたしを睨んであたしの頬を叩いた。
痛かった。
すごく。
その瞬間いっぱい女子がきて。
「今度は光莉をいじめてあげる」
優実ちゃんは変わった。
あたしはちゃんと優実ちゃんを助けた。
約束を守った。
なのにどうして？
突然流れた涙はしょっぱかった。
頬に伝わる痛みは叩かれた痛みではなく裏切られたことえの痛みだった。
それから人を信じられなくなった。
あたしがそこまで言い終わって下を向いたら床に雫が落ちた。
「ど、どうしたんだろっ・・・あれ・・っ」
なんだかわからない涙が出てる。
「一人でんなこと溜め込むんじゃねぇーよ」
陽太はあたしを強く抱きしめた。
すごい暖かいぬくもりを感じた。
「辛かったな」
「・・・ふっ・・・」
「なんかあったら言ってくれ」
「・・・んっ・・・」
「俺を信じろ」
「・・・ふっあっ・・・」
「俺は、」
「・・・・」
「俺はおまえを助けたい」
嬉しかった。
この人なら・・・きっと。