永遠
どうしようか。
痛い。ものすごく痛い。
でも、まだましな方だ。
優実ちゃんと比べるとましな方だ。
あたしは立ち上がってスカートの後ろを掃った。
どんな顔して教室に入ればいいの?
あたしはちょっと時間を稼ごうとトイレにこもった。
そういえばさっき鏡を見たとき唇が切れてたきがする。
あ、でも転んだって言えばいいか。
あたしはトイレを出た。
教室をでたときにはもう授業が始まってた。
あたしはそっと教室に入った。
そしたら先生が、
「おーい大丈夫か~?」
先生があたしの席の所まで来る。
「はい」
「ありゃ~?陽太とかは?お前探しに行ったけど?」
「あ・・・会ってません。探しに行ってきます」
あたしは席を立って廊下を走った。
そしたら、
「光莉!」
陽太の声がした。
「陽太ー?」
あたしは授業中にもかかわらず大声をだした。
「居たー」
陽太はあたしのところまで走ってきてしゃがみこんだ。
「ごめん!あたし・・・トイレに居て・・・」
「トイレに居たのか!いいよいいよしょうがない」
「ごめんね・・・」
また心配かけちゃった。
めんどくさい子でごめんなさい。
あたしが下を向いてたら陽太が手を伸ばしてきた。
「光莉、どうした?」
「・・・な、にが?」
「口。切れてるぞ」
「あ・・・転んじゃったのかな」
どうか気づきませんように。
「転んだ?」
「うん・・・」
「光莉いつもボーっとしてるからな。大丈夫か?」
「うん」
気づかれなかった。
あたしは少しホッとした。
陽太は立ち上がってポッケから携帯を取り出した。
「・・・もしもし?光莉居たぞ」
どうやら日和に電話してるらしい。
「おう。」
そういって陽太は電源を切った。
「おし行くか」
陽太はあたしの腕を掴んで歩き出した。
「えっ!?どこに行くの?」
「保健室~」
保健室?
保健室についたらそこに日和がいた。
「さっ座って」
あたしは日和の近くのイスに座った。
「痛そうだね・・・。」
あたしはやっと保健室に来た意味がわかった。
日和はあたしの傷を手当てする。
「慣れてるね」
「ん?あーまぁね!陽太がよく喧嘩してたからしょっちゅう手当てしてあげてたんだ」
「そっかー陽太って悪い子だね」
「そっかぁ?」
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