なんだか酷い短編集
夢
怖い夢と、知らない現実。
ある日僕は思いました。
もしかしたら、
僕はずっと長い夢を見ているのかもしれない。
僕が『生きてる』と思うときも、
『寝ている』のかもしれない。
この世界は全部僕の妄想で、
僕が友達だと思ってる人や
両親なんかも、本当はいない。
もしもこれが僕の夢だったとしたなら、
それはどんなに幸せなことでしょうか。
本物の友達や両親が、
僕が目を覚ますのを
いまかいまかと待っている。
それはどんなに幸せなことだろう。
みんな僕のタカラモノで、
みんなが僕を好きでいてくれる。
幸せじゃないか。