NEVER LAND
*
「あれー【お父さん】はー??」
瑠璃が【父さん】を探して
色んな部屋を歩き回っていた。
「瑠璃何かあんのー??」
黄金が水晶とすごろくをする手を
止めて瑠璃に目をやる。
「んーとね、お人形さんの腕が
取れそうだから、取れちゃう前に
直してもらおうと思って。」
瑠璃の腕には確かにそろそろ
糸が危ない人形が抱えられている。
ふわふわのコットンドレスを着た
可愛い女の子の人形だ。
「取れちゃったら可哀想だからね。」
瑠璃は無邪気な優しい笑みを浮かべた。