NEVER LAND


「さっき私が探した時も
【お父さん】みっかんなかったー」

ひょこ、と扉から真珠が顔を出す。

「書斎に籠もってるのかもな。」

僕が言うと、

「じゃぁ書斎にいく??」

水晶が提案した。

「皆で行くか!!
……ってあれ、琥珀は??」

「あぁ……琥珀は寝てるからいいよ。」

僕は真珠と目を合わせて
お互い小さくうなずく。

今琥珀を【父さん】と
会わせるのはあんまり
良くなさそうだからだ。

明確には分からない。
けど、
今はそっとしてやりたかった。




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