NEVER LAND
「そうなのか??
じゃぁ琥珀抜きで行くかー。」
黄金が立ち上がる。
「あ、私もちょっとやりたいこと
あるからいいやー。」
真珠が僕をちらりと見て言った。
言わずとも意味を汲んで、
「じゃぁ行こう。」
と僕は扉に手を掛けた。
真珠は琥珀の様子を見にいきたいのだ。
だから僕は黄金、瑠璃、水晶の方に
着いていくことにした。
多分、上手く立ち回れるのは
僕と真珠だけだ。
他の皆に比べて冷静だし、
あまり無邪気というわけでもない。
そのため無邪気な3人が
その無邪気さ故にまずいことをしないよう
二手に分かれるのが最善。
僕と真珠の考えは一致した。
真珠は琥珀のいる部屋へ、
僕と黄金、瑠璃、水晶は
書斎へとそれぞれ向かった。