NEVER LAND


琥珀の様子が明らかにおかしい。
あーあの時……

コインの話の時に似ている。

「……琥珀??大丈夫??」

「う、ん。なんでも、ない。」

琥珀はそう答えたけど、
なんでもないようには
とても見えなかった。

「ね、真珠。」

「なぁに??」

弱々しくも、それを隠そうと
するような明るめの声。

「……書斎に行ったのは、
瑠璃と黄金と水晶だけじゃ
ないよね??」



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