[完]ヤクザが愛する女~Ⅱ~
「どうぞ。」


私は診察室に入った。


「どうですか体調は。」


「見ての通り元気です!」


「みたいですね。お腹も目立ってきましたね。」



そう。


私のお腹は服を着ていても分かるくらいになっていた。


「じゃあ診察台に横になってください。」



先生はジェルをつけて超音波で私のお腹を見はじめた。



「分かりますか?此処が顔です。こっちが手。」


先生は画面をとんとんと叩いた。
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