[完]ヤクザが愛する女~Ⅱ~
「大丈夫ですか!?鈴原さん!」


先生は声を掛けた。


「…ッ!!!」


しかし返事さえ出来ないくらいの痛みが私を襲った。



「すぐ分娩室に移るわよ!早く準備して!」


先生は近くに居た看護師に言った。


「鈴原さん。落ち着いて。息をゆっくり吸ってください。」


私は息を吸った。


「はい、はいてー。」


私は息をはいた。
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