[完]ヤクザが愛する女~Ⅱ~
お節はいろんな物を作った。


だし巻き卵や黒豆、栗きんとんも手作りだった。



「これ明日食べるの?」


「あぁ。」


私は出来たお節を見ていた。



食べたい…



廉をチラッと見たら雑煮を作る事に集中していた。


パクっ!


私はだし巻き卵をつまみ食いした。


その瞬間


ペシッ!

頭を叩かれた。



「何つまみ食いしてんだぁ?」

ひょえ!見てたの!?


「え…何の事?」


「ちゃんと見てたぞ。この口に運ぶのを~!!!」


廉は片手で私の頬っぺたをムニュ~とした。
< 97 / 163 >

この作品をシェア

pagetop