傍にいたくて。
桜のしたで





桜が舞う学校へと向かう坂道。


春から高校生になった

少し強がって、短くしたスカート


これくらいいいよね
そう思って短くしてしまった




教室は一年二組



教室に入ったのはいいものの、色んな中学から来た人だ



きっと知ってる人なんていない




ガラッと大きな音と共に先生が教室に入ってきた





「まだ座ってねぇの?
面倒だし…くじ引きな」





大丈夫かなこの先生
早速真面目そうな二人がくじ引きを作りだした


出来あがってく紙切れが箱に入っていく





「じゃあ男子からお願いします」





小さくて学級委員ぽい真面目ちゃんがそう言うと男子が愚痴を零しながら箱から紙切れを取って書かれた番号へと座ってく





「次、女子」





隣にいた地味そうな男がそう言うと女子はキャーキャー言いながらくじを引いていく


引かれた番号は16



16が示す位置は窓際の1番後ろ、1番端っこ





特等席だった




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