傍にいたくて。


   <<sazi side




皆とは遠く離れた県からの入学。


不安かと問われれば不安だった。


全然知らない土地のだし、一から友達を作らなきゃいけない。

まぁ、一から友達作るのは誰もが一緒だけど





不安だらけの俺の隣に座った小柄の女。


可愛い系のスカートだけ人より背伸びした程度だった。



話しかけると少し怖がられたけど俺はこんなの昔もあったのにあっちが必死だったから気づいたらコイツしか眼中に入ってなかった




席替えをして暫く眺めてた先生が立ち上がり、教卓に立った





「静かにしろー
んじゃ、自己紹介するから耳かっぽじって聞け


俺は酒井徹
ま、その他の詳しい情報は個人的に聞けよ」





…わかったの名前だけじゃねぇか。


適当過ぎる先生の態度に俺はため息しか出なかった






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