傍にいたくて。
それからあっちが気が楽になったのか沢山話をするようになった
歩きで通ってること
中学までずっとバレーボールをやってたこと
色々なことを楽しそうに教えてくれた
「私、この学校でやっていけるか不安なんだ」
静かに話す佐藤が小さく見えた
「俺だけじゃ不安だよな
友達作りって以外と難しいもんだし」
「ね」
一言そう言うと斜めに目線を移す
俺は励ますように笑いかけた
「ま、大丈夫だって
お互いがんばろうぜ
お前も友達できたら言えよ
俺も言うから」
そう笑いかけると佐藤はそうだね、と笑みを零した
これから高校初めての掃除。
グループ作るなら今だからな
そう心に語りかけるようにすると佐藤は俺の隣から離れていった
_