傍にいたくて。
<< Mayumi side
佐治君に励まされたのはいいものの、私は人見知り激しくてそれが悩みだった
自分から話かけるなんて
そんなことは私にとって凄く難しいことだった
目の前に見えた二人組の女の人
どちらも背伸びなんてしなくても充分綺麗な二人だった
友達になりたいのに
声が出ない
「アンタ…まゆみちゃん…だよね」
目線に気づいた大人っぽい女の人がこっちを見て声をかけてくれた
「…は、はい!」
「アハハッ…敬語
良かったら教室に資料運ぶの手伝ってよ
二人じゃ重いし」
「う、うん!
もちろんだよ!!」
「ミカもいいよね」
「決まってんじゃん!」
行こうよ、って言ってくれた。
私は笑顔でそこまで走りだし、二人の横に並ぶとたわいのない話をした
二人の名前は
初めて声をかけてくれたほうが佐伯紗欄(あだ名はサラ)
もうひとりは東條美樺(あだ名はミカ)
といってた。
それからも
好きな歌手とか
誕生日とか
中学校生活について沢山話した。
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