SugarⅡ


「涼ちゃんさ……」



ようやく口を開いたかと思えば、ジッと俺の目を見つめる。



「誕生日いつだっけ…?」


少しだけ悲しそうな顔をしたのを見逃さなかった。



それに、俺の誕生日は1ヶ月前に来た。 美海と2人で祝ったし。




「なーに言ってんだよ。 先月2人で一緒に祝ったばっかだろ?」



「………そうだったね…」




再び前を向いた美海の目には、今にも溢れてしまいそうな涙が溜まっている。




必死で泣かないように堪えているようだった。



「何かあったら言えって、俺そう言ったよな…?」
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