SugarⅡ
何度も頷く美海の目から、ポタポタ涙がこぼれ落ちる。
「どうしよ、涼ちゃん……」
美海が1人悩んで自分を追い詰めてしまうことは、俺が知っている間でも沢山あった。
付き合い始めてからは、海の見えるこの場所に来る回数が増えた。
「涼ちゃんのこと分かんなくなっちゃう……っ」
涙を零す美海の目と、俺の目が自然と合った。
「な、に言ってんだよ…?」
美海の言っている意味が分からなくて、動揺する。