SugarⅡ


「だーかーらー、何回も言ってんだろっ? そのくらいの高さなら飛び降りれるって!」



今、あたしの見下ろしている先には、とんでもないバカがいる。



「無理だバカやろー!! あんたとは体のつくりが違うんだから!」



あたしは2階にいて、あいつは靴を履いて外に出ている。


何でこんなに急いでいるか。


簡単な理由だ。



学校の近くに人気のケーキ屋さんがあって、そのケーキ屋さんが、毎月7日だけキャンペーンをしている。



毎月7日、カップルでその店に行くと、アイスケーキを2つ、無料にしてくれる。




「お前トロいんだから今から階段降りたって間に合わねぇよ!」



この人一応、あたしの彼氏なんだけどなー……
< 137 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop