SugarⅡ
「1人でアイス買って食ってろコノヤローっ!!」
近くの机の上に置いてあった下敷きを、掴んで振り上げた。
「ちょっちょっ、それは俺の下敷きだから!!」
後ろから下敷きを奪われたかと思えば、そこに立っていたのは晴君と奈々。
「お前ら声でかすぎ。
走ってきて良かったよ、もう少しで俺の下敷きが……」
「だって涼が…」
涼が悪いんだもん。
「美海、下敷きはダメだよ? 風が吹いたらあのバカに当たんないかもしれないし。」←
「あー、そっか。 じゃあ何投げよっかな。」←
ニコニコしながら話していると、下から大きな声が聞こえた。