SugarⅡ
「はいはい、そうですね。 でもな、晴。ライブしたくてもギターが見つかんねぇんだから仕方ねぇだろ?」
ベースの晴、ボーカルの奈々、ドラムの俺。
俺らのバンドには、メンバーが3人しかいない。
ギターがいないんだ。
「だからこの前のケバい女入れとけば良かったのによー。」
俺が全力で拒否したから、ダメになったんだっけ?
でもあれはねぇよ。
香水臭いし、髪もパッサパサで汚い色だったし、目の回り真っ黒だったし。
「お前さ、ここ音楽の専門学校だぜ? 焦ってあんなケバい女入れるより、もっと探して可愛い子入れる方がいいに決まってんだろっ」