SugarⅡ
―――――キーンコーンカーンコーン…
ホームルームの終わりを告げるチャイムが鳴り響く中、彼女の席はまだ開いていた。
「涼、彼女来てないじゃん」
ヘラヘラ笑いながら近づいてきたのは、親友の晴だった。
「遅刻だろ、メールしても返ってこなかったし」
そう言った矢先、携帯のディスプレイがピカピカ光る。
「美海ちゃんじゃん」
美海からだった。
内容は
【体がプルプルしてた、ゼリーだよ!!】
え?←
「体がプルプルしてた…ゼリーだよ…?」
それを読んだ晴がプルプルし始める。←
「………笑うなら笑えよ、俺だって意味わかんなくて困ってんだ」←
「ふはっ……あはははははっ!! 意味分かんねぇっ、体がプルプルって…!」
腹を抱えて笑っている晴を見て、今度は晴の彼女の奈々が寄ってきた。
「何、晴何でそんなに笑ってんの?」