SugarⅡ
「だーかーらー、あたしの体がゼリーなんだってば!! プルプルしてて美味しかったの!」
またこの子は…
「ふはっ……み、美海ちゃん…っはは……そのゼリー、何味だったっ?」
晴……面白がってんな。
「みかん味!!」
美海も美海で、真面目に答えんなっての……バカにされてんのに…←
「はぁ……なんか俺もゼリー食べたくなってきたなー…」
晴が笑い疲れてそう言ったとき
「ん、いいよ」
美海が腕を差し出した。
「「「え?」」」
俺も晴も奈々も、同じように聞き返す。
「あたしの腕美味しいから食べていいよ?」←
その言葉に、一瞬の沈黙…………そして理解した瞬間…
「「目を覚ませーー!!!」」
「あははははっ!!!」
俺と奈々が必死になる中、晴の大きな笑い声が教室内に響いた。
夢で見た彼女の体は
プルプルプルプル
ゼリーだった
…………らしいよ
(夢と現実の区別ぐらいしてくれよ!!)←
(あれ、あたしの体肌色だ)←
(当たり前だ!!)
(おかしいなー……)
夢の中の出来事を、現実の世界まで持ってきてしまったバカな彼女。
-END-