SugarⅡ
「いつもは涼先輩より遅く来るんですけど、今日はちょっと早めに着いちゃったんで。」
「あー…、そうなんだ。」
毎日こんな派手な子見てたら、覚えるに決まってるよな。
「はい。」
「バンド入ってくんねぇの?」
「は?」←
再びバンドに誘う俺を、美海ちゃんは唖然とした表情で見つめる。
そりゃそうだ。
まだ諦めてなかったのかよ!みたいな。←
「だーかーらー、バンド!
俺らのバンドには美海ちゃんが必要なんだよ。 てか美海ちゃんにしかつとまんないわ。」