SugarⅡ
「じゃあ………言わせてもらうね。」
あたしの席である、窓際の1番後ろに座って、奈々はまえの席に座った。
「うん、何でもこいっ!」
「……ほんとは辛いよ。誰かも分かんない人から有明と付き合うことを反対されてるんだもん。
でも、有明にはいえない。迷惑かけたくないから。」
カバンから教科書を出しながら話すと、奈々は真剣に聞いてくれた。
さっさと教科書を机に入れてしまおうと思い、教科書を押し込んだ。
――――――グシャッ…
と、何か紙のようなものが潰れる音が聞こえた。
「美海?」
「何か入ってる…」
教科書に押しつぶされた何かを取り出すと、封筒のようだった。
「………痛っ…!」
封筒に手を入れた瞬間、指先に痛みが走った。