SugarⅡ
あの手紙の人達だ。
どうすればいい?
1人でこの人数相手に、あたしは何て言ったらいいの?
「有明に言ったらたたじゃおかないから。」
低くて女のものじゃないような声が廊下に響いた。
そう言った女は、あたしを睨んだ後、取り巻きを連れて廊下の奥に歩いていった。
結局何も言えなかった。
ハッキリ言ってやるつもりだったのに、怖くてどうしようもなかった。
震えている手を握って、廊下を歩いていると、バタバタと階段を駆け下りてくる音が廊下に響いた。
「騒がしいな……」
授業中にもかかわらず、生徒の出入りが激しい学校だ…
階段の方を見た。
誰かいる……って当たり前か。
近づいてくるその人物に、心臓が飛び跳ねた。