SugarⅡ


あの手紙の人達だ。

どうすればいい?


1人でこの人数相手に、あたしは何て言ったらいいの?





「有明に言ったらたたじゃおかないから。」




低くて女のものじゃないような声が廊下に響いた。



そう言った女は、あたしを睨んだ後、取り巻きを連れて廊下の奥に歩いていった。



結局何も言えなかった。

ハッキリ言ってやるつもりだったのに、怖くてどうしようもなかった。




震えている手を握って、廊下を歩いていると、バタバタと階段を駆け下りてくる音が廊下に響いた。



「騒がしいな……」



授業中にもかかわらず、生徒の出入りが激しい学校だ…



階段の方を見た。


誰かいる……って当たり前か。


近づいてくるその人物に、心臓が飛び跳ねた。
< 45 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop