SugarⅡ


「嫌がらせしてたのは、この6人。ほら、いんだろ。3年でケバい女のグループ。」



6人の女が写った写真を見ると、すぐに分かった。


よく見るやつらだ。


あいつらならやりそうだし、確実だな。



「で、そいつらがいつもたまってんのが、体育館裏。多分まだいるぞ。」



歩きながら言う晴に写真を返して、ポケットから姫仲の机に入っていた封筒を出した。



全部で3通。



1通目は姫仲の血までついてる。



3通とも全部、カッターナイフの刃入りだ。


だから、ここ2日間は姫仲が見つける前に俺が机から出していた。



また怪我でもされたら、きっと俺はあいつらを殴ってしまうだろうから。



最初は、靴箱に紙が入っていただけだったらしい。


姫仲が反応しないのが気にくわなかったとか、そんな理由で封筒まで入れるようになったんだろ。
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