SugarⅡ
ムカつく。
「涼、殴ったら停学ってこと覚えとけよ。」
「あぁ。」
晴は、姫仲のことを知らない。
付き合ってるとは言ったけど、興味がないらしい。
だから何で今こうして協力してくれているのか、ハッキリ言って分からない。
「あ、やっぱいた。」
窓から見えた体育館裏には、あの6人がいて、晴が指差した。
「あ………」
「何だよ、晴。」
門の方を見て声を上げた晴。
俺もつられてそっちを見ようとすると、晴に邪魔された。
「晴、邪魔。見えねぇ。」
「涼っ、早く行こうぜ、あいつら帰るかもしんねぇし。」