SugarⅡ


何も言わない6人の女を見下ろして



「二度と姫仲に関わるな。」


そう言えば、全員必死に頷く。



「次、姫仲泣かすようなことがあったら………」



近くに立っていたリーダーっぽい女の胸ぐらを掴んで



「こんなもんじゃ済まさねぇぞ。」



睨みつけて掴んでいた胸ぐらをパッと離した。



「あ、言っとくけど、おまえ等みたいにケバいやつら、俺嫌いだから。」



そう言って体育館裏から離れた。



「涼、血出てんぞ。」



「あぁ、分かってる。手痛ぇもん。」



封筒を握り締めていた方の手を開いて見れば、血がベットリついていて痛々しかった。
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