SugarⅡ


「涼、俺人待たせてんだけど……」



「それで急いでんのかよ。で、相手は?彼女?」


そう言うと晴は笑いながら否定した。 耳真っ赤だけど。



「ちげぇよっ、バーカ。
ただの幼なじみ。相葉奈々って知らねぇか?」



相葉…奈々…?



「え、お前相葉と幼なじみだったのかよ?」



「おぉ、そういえば涼に奈々のこと話したことなかったな。」



聞いてない、聞いてない。


つーか…相葉待たせてるってことは…



「姫仲は?」



「は?」



もしかしたら、という期待。


「晴、先行くわ。」



ゆっくり靴を履いている晴をおいて、門の方に走り出した。
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