SugarⅡ
落書きをしていると、さっきまで喋っていた涼の声がピタリとやんだ。
隣を見てみれば、落書きしている様子もない。
「涼、どうしたの?」
そう問えば、思いもよらない答えが返ってきた。
「いや、やっぱお前可愛いなーって。」
………………は?
「実物も可愛いけど、プリクラ写っても可愛い!」
こんなこと、当然言われなれていないあたしは、急激に体の温度が上昇。
「あ、美海顔真っ赤(笑)」
「……うるさい///」
火照ったほっぺを冷ますように、パタパタと手で仰ぐ。
「………その顔もすっげぇ可愛い。」
その言葉に、ついに下を向いてしまったのは、言うまでもない。
やっぱお前可愛いな
何でも正直に言ってしまう
あたしの彼氏
心臓もたないってば!
(キスしたいな)
(もう喋んないで///)
(可愛いー!)
彼といると、心臓がいくつあっても足りない…!///
-END-