SugarⅡ
「星座とかはいらないの?」
「バーカ、誕生日が分かれば星座も分かんだろ。」
「あ、そっか。」
真冬のこの時期、窓際の席になると、ちょうど日が当たって眠くなる。
ご飯を食べて、お腹いっぱいだから今眠くてしょうがない。
有明が携帯に打ち込んでいる中、あたしは机に伏せて寝る体制に。
「……おい。寝んなよ。」
「無理…ご飯食べたら眠くなっちゃった。」
「ダメ、寝んな。お前が寝たら俺授業中暇になる。」
「知らないよー…」
そんなことを言っている最中に、ピロリンと、陽気な音楽が有明の携帯から流れてきた。
「あ、姫仲、占い結果出たぞ。起きろー」
どうやらさっきの陽気な音楽は、占い終わったという合図だったらしい。
伏せていた体制から、体を起こさずに、顔だけ有明の方へ向く。