SugarⅡ
「ほら、読んでみ。」
有明は携帯画面をじっくり見ることなく、あたしに渡してきた。
「んー……あなたの運命の相手は、あなたと同じ月に生まれている可能性が高いです」
「はーい、俺1月生まれー(笑)」
なんて言いながら手を挙げた有明。
1月生まれなんていくらでもいるってば…
「血液型はA型」
「俺A型!」
「名字はア行、名前はラ行から始まる可能性が高いでしょう。」
ありあけ、りょう。
ア行とラ行からだ…
「やべぇ、俺有明涼だから、ア行とラ行から!」
「……もう出会っている可能性が高く、あなたの身近にいる人です…」
読めば読むほど、運命の相手が有明に近付いていくのは、偶然だろうか?
「………相手はもうすでに、あなたを想っています。身近な人から探してみましょう…」