SugarⅡ


そこまで言うと、さすがの有明も黙ってしまった。


有明なわけない


こいつ結構モテるから、よく告白されるらしい。

その告白を毎回同じ理由で断っているという噂も聞いたことがあった。



"俺好きな人いるから"



有明に好きな人がいるなら、最後の条件は当てはまらないわけだし。




「誰だろうね、あたしの運命の相手…」



小さな声でポツリと呟くと、有明がパッと顔を上げた。



「んなもん………」



横を向いているあたしに近付いた



眠いからあんまり気にならなかったけど、有明の顔が目の前にある。




「分かんない?」



「だって有明だったら、最後の条件に当てはまらないし………他に誕生日とか血液型とか分かる男子いないし…」
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